6月28日

敗退していても危険な男 ポーランドのエース・レバンドフスキ

コロンビア戦でプレーするポーランドのレバンドフスキ=カザンで(ゲッティ・共同)

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 父は柔道の国内王者でサッカーの2部リーグ選手、母はバレーボール選手のアスリート一家。だが、幼少期は背が低くて細く、「誰からも『プロにはなれない』と言われた」と言う。実際、地元のレギア・ワルシャワの下部組織で育つもトップチームには昇格できず、自伝で「顔を殴られたように感じた」と当時のショックをつづっている。

 ただ、その後はとんとん拍子。体も大きくなり、国内3部リーグで得点王となるなど活躍し、2010年に独1部の強豪ドルトムント入り。香川らとともにリーグ優勝を経験し、14年に現所属の名門バイエルン・ミュンヘンへ移った。

 同リーグ公式サイトは得点量産の秘密について、位置取りの正確さを挙げている。マーク役のDFの視界から消えて背後に回り込み、味方のシュートのこぼれに詰める動きを忠実に繰り返す。ドルトで同僚だったGKランゲラック(名古屋)は「隙を与えたらやられる。シュートを打たれたらおしまい」と語った。

 シュート精度の高さなどから「マシン」の異名を持つ。祖国の敗退は既に決まっているが、レアル・マドリード移籍のうわさも絶えない点取り屋は「最後まで戦う」と白星締めを狙う。 (垣見洋樹)

中スポ 東京中日スポーツ

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