6月28日

日本 今夜ポーランド戦 「追い込まれた方が力発揮」

ポーランド戦に向けて記者会見に臨む西野監督(左)と川島=ボルゴグラードで(岩本旭人撮影)

写真

 【ボルゴグラード=浅井俊典】1次リーグH組の日本は、28日午後5時(日本時間午後11時)から、2大会ぶりの決勝トーナメント出場をかけて当地でポーランドとの最終戦に臨む。

 H組は日本とセネガルが勝ち点4で並び、コロンビアが勝ち点3で続く。ポーランドは2連敗で勝ち点0。最終戦のもう1試合、セネガル−コロンビアも同時刻にキックオフされる。

 チームは27日、試合会場で公式練習に臨んだ。練習前の記者会見には西野監督とGK川島(メッス)が出席。西野監督は「選手に他会場の試合経過は伝えない。デリケートな3戦目。ベンチワークが重要になる」と述べた。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本の61位に対し、ポーランドは8位。過去の対戦成績は日本の2勝。

 引き分け以上ならば自力での1次リーグ突破が決まる日本にとって、負けないための堅い守りは必須になる。ポーランドは1次リーグ敗退が決まったものの、FIFAランキングはH組で最上位。重圧のない状態で相手が地力を出してくれば難しい試合になるが、DFラインの要である吉田(サウサンプトン)は「追い込まれた方が力を発揮できる」と力強く語る。

 吉田がポーランド戦で警戒するのは、やはり世界屈指のストライカー、レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)。「チームが機能していなくても、彼が中心」。中長距離のシュートも決められる相手エースを封じるためには、DFラインを上げてプレーエリアを狭め、中盤をコンパクトに保って複数で寄せて常に自由を与えないことが求められる。良い形でボールを受けさせないようパスの出し手に対する圧力も欠かせない。

 2試合を終えて日本が1勝1分けと無敗なのは、守備陣の奮闘が大きい。失点につながるいくつかのミスはあったが、吉田、長友(ガラタサライ)、酒井宏(マルセイユ)ら欧州で経験を積んだ選手が、個の能力の高いコロンビア、セネガルの攻撃陣に対して粘り強く対応してきた。

 日本は前評判の低さを覆し、H組で好位置につける。「過去の大会を見ても期待値が低い方が結果を出せていた」と吉田。「この2戦でチームが自信を深めているし、勢いも感じる」と着実な成長を実感しているという。

 試合会場のボルゴグラードは最高気温が35度以上になる見込みで、西野監督は先発の入れ替えも検討。控え組の出来も鍵を握るが、「みんなそろそろ出たいとうずうずしていて、モチベーションをひしひしと感じる。良い方向に進んでいる」と吉田。総力戦で16強の切符をつかむ。 (浅井俊典)

写真
中日新聞 東京新聞

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。

速報
ピックアップ
コラム・評論

Search | 検索