6月27日

「ミス恐れず挑戦」 大迫、ゴールへ気迫

不発に終わったセネガル戦の雪辱を誓う大迫=岩本旭人撮影

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 第1戦のコロンビア戦で決勝弾を決めて番狂わせの立役者となった大迫(ブレーメン)が、再び輝きを放とうと燃えている。第2戦のセネガル戦は不発に終わり、1次リーグ突破が懸かるポーランド戦に向け「ミス(をする恐れがあるの)を承知の上でチャレンジする」とゴールへの意欲を示した。 (対比地貴浩)

 セネガル戦では、悔やまれるシーンがあった。1−1で迎えた後半15分、右サイドから柴崎が入れた絶妙なグラウンダーのクロスに反応し、DFを振り切りゴール前へ。あとは合わせるだけの状況だったが、右足を出し遅れて空振りした。2戦連続のゴールを逃し、「決めきらないといけなかった」と自らを戒めた。

 ただ「W杯は短期決戦。余計なことは考えない」と気持ちはすでに次戦に向いている。第3戦の相手は既に2連敗で1次リーグ敗退が決まり、不振にあえぐポーランド。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本の61位に対し1次リーグH組最高の8位で、復調すれば最も怖い存在だ。28歳FWは「油断は許されない」と警戒を怠らない。

 今季まで所属していたドイツのケルンでは2部へ降格する悲哀を味わった。自身が4得点にとどまった影響も大きい。だが「サッカーは失敗するスポーツ。恐れてはいけない」。自らを鼓舞して、点取り屋の役目を全うしようとしている。

 第1戦の殊勲弾で自身と日本代表の注目度は急上昇した。「ありがたいこと。また盛り上がってくれれば」。日本のサッカー熱をもっと高めるためにも、さらなる「半端ない」結果を目指す。

中日新聞 東京新聞

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