6月25日

乾!本田!追い付いた日本ドロー

日本−セネガル 後半、同点ゴールを決め、岡崎(右)と喜び合う本田=エカテリンブルクで(岩本旭人撮影)

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 【エカテリンブルク(ロシア)本紙取材団】日本代表は24日(日本時間25日未明)、1次リーグ第2戦でセネガルと2−2で引き分け、1勝1分け(勝ち点4)で、セネガルと並んで同組首位をキープした。0−1で迎えた前半34分にMF乾貴士(30)=ベティス=のW杯初得点で試合を振り出しに戻すと、1−2の後半33分にも途中出場のMF本田圭佑(32)=パチューカ=が同点弾を決めた。本田は日本人初のW杯3大会連続得点。日本は2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を懸け、28日深夜の同組最終戦(ボルゴグラード)でポーランドと対戦する。

 驚異的な粘りだった。日本が2度追いついて貴重な勝ち点1をもぎ取った。1−2の後半33分、セネガル守備陣の混乱につけ込んで、左から乾がクロス。中央で待っていたのは、本田だった。左足で同点ゴールを突き刺した。2010年のカメルーン戦、2014年のコートジボワール戦に続いて、W杯でアフリカ勢から3試合ともゴールを奪った。

 「タカシ(乾)からいいボールが来た。決められて良かった」

 先制されてもくじけなかった。乾が跳び、右拳を固く握り締めた。前半34分。柴崎が大きなサイドチェンジを左サイドに送る。長友を経由して、背番号14が右足を丁寧に振る。カーブの掛かったボールはゴール右隅に吸い込まれた。

 「コロンビア戦は良くなかった。特に前半は本当に迷惑かけてしまった。ただそれを引きずっていても仕方ない。セネガル戦に全力を注ぐ。相手の裏をかきたい」

 初戦のコロンビア戦では不発。汚名返上を狙っていた。ハリルホジッチ前監督が「日本のマラドーナ」と称したきらめく才能が、前半11分に失点を喫した西野ジャパンをよみがえらせた。30歳でW杯デビューを果たした遅咲きのアタッカーは、日本の伝統も引き継いだ。

 過去30歳でW杯デビューを飾ったアタッカーは1998年フランス大会の中山、10年大会の遠藤と2人。共にゴールを決めており、乾も続いた。これで30歳デビューのアタッカーの得点確率は100%。「30になる年で初めてというのはもしかしたら遅いかもしれません。けど、自分にとっては一番これが早かったんだと思う」。ドイツ、スペインで8年間修行を積んだ成果を大舞台で披露した。

 勝ち越された後は、本田を投入。それが、すぐに実った。死闘を制することはできなかったが、ポーランドとの最終戦に、決勝トーナメント進出をかける。

中スポ 東京中日スポーツ

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