6月25日

あるかもオオサコフィールド

 日本が大会中のベースキャンプ地にしているカザン。その練習場は、ロシア1部リーグで2度の優勝を誇る強豪ルビン・カザンの施設だ。昨年のコンフェデレーションズ・カップで欧州王者・ポルトガルも拠点にし、汗を流したピッチを現在、日本が使っている。

 その名も「ロナルドフィールド」。ポルトガルがコンフェデ杯で3位に入ったこともあり、ルビン・カザンの関係者が、同代表のエース、FWクリスティアノ・ロナルド(33)=レアル・マドリード=にちなんで、そう呼び始めたのだ。今大会でもポルトガルはここを拠点にするつもりだったが、日本が争奪戦に勝った。

 そこで注目されるのが練習場の呼称。昨年のポルトガルのように日本が上位に進出すれば、日本人選手の名前が「ロナルド」に取って代わる可能性もある。

 クラブ関係者や地元メディアは「ケイスケ・ホンダがやっぱり一番有名だね。ロシアでプレーしていたから」と話す。最近ではベンチスタートが多く、西野体制後は得点もないが、W杯で日本人選手最多3ゴールを決めるなど、大舞台での勝負強さは立証済み。大事な試合で値千金の一発を決めれば、最有力候補となりそうだ。

 その他では、欧州各国リーグで長くプレーする香川、岡崎、吉田の名前も挙がるが、大穴は「ハンパない」ストライカーとして覚醒した大迫。カザンでの知名度はいまいちだが、カザンやエカテリンブルクのバス停などにコロンビア戦のポスターが飾られるなど、露出は増えている。

 果たして、「ハンパない」点取り屋が最後の直線で追い抜くのか、それとも、香川や本田らが知名度の高さを生かして逃げ切るのか。まずは、日本が8強進出するなど、歴史を塗り替えることが先だが、日本代表の誰かの名がカザンの練習場の呼称として残るかもしれない。 (占部哲也)

中スポ 東京中日スポーツ

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