6月25日

韓国連敗 でも残った首の皮一枚

 韓国の命運はかろうじてつながった。メキシコにたたきのめされ2連敗。うなだれ、精根尽き果てたようにピッチにひれ伏した。だが数時間後、ドイツの逆転勝利で、決勝トーナメント進出の可能性が残った。

 初戦のスウェーデン戦に続く完敗。前半、張賢秀(チャン・ヒョンス)のハンドでPKを与えリードを許すと反撃できなかった。終了間際に強烈な左足シュートで一矢を報いた孫興民(ソン・フンミン)は「(敗戦は)申し訳ないが、選手はベストを尽くした」と悔しさを押し殺した。

 イングランド・プレミアリーグで2季連続2桁得点の背番号7を生かそうと、初戦の4−3−3から中盤を一枚増やした4−4−2で臨んだ。2トップの相方にMFが本職の李在成(イ・ジェソン)を置き、守備の負担をなくして攻撃に専念させたが、終盤まで抑え込まれた。申台竜(シン・テヨン)監督は、李根鎬(イ・グノ)ら攻撃の主軸と期待した選手の負傷離脱を指し「ここに来られなかった選手がいれば、彼が孤立することはなかった」と漏らした。

 ドイツの力を借りて、1次リーグ突破へ、かすかな望み。そのドイツ戦に向け、「アジア最高」の呼び声高いストライカー孫興民は「韓国サッカーの可能性を示したい」と言葉を絞り出す。ドイツに勝って、スウェーデンが負ければ3チームが1勝2敗で並び得失点差の争い。そこまでもつれ込めば、メキシコ戦の最後のゴールが大きな意味を持つかもしれない。

中スポ 東京中日スポーツ

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