6月24日

連勝突破へ「高い壁」越えろ 今夜セネガル戦

セネガル戦に向けて調整する大迫=エカテリンブルクで(岩本旭人撮影)

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 【エカテリンブルク=浅井俊典】1次リーグH組の日本は、24日午後8時(日本時間25日午前0時)から当地でセネガルとの第2戦に臨む。6大会連続出場の日本は勝てば、同日のポーランド−コロンビアの結果次第で、2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出が決まる可能性がある。

 チームは23日に試合会場で冒頭部分を除いて非公開の公式練習を行い、セネガル戦に向けて最終調整した。練習前の会見で、西野監督は先発について、2−1で勝利した19日のコロンビア戦の先発メンバーを軸にすると説明した。得点を決めた香川(ドルトムント)、大迫(ブレーメン)らが出場するとみられる。

 会見に同席したDF吉田(サウサンプトン)は「縦に速く、身体的にも優れているチームなので、警戒して守備を組織しないといけない」と語った。

 セネガルは初戦でポーランドに2−1で勝利し、日本とともに勝ち点3で並ぶ。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本の61位に対し、セネガルが27位。過去の対戦成績は日本の1分け2敗。

 初戦のコロンビア対策に全てを注ぎ込んで勝利した日本は、第2戦で引き分け以上なら決勝トーナメント進出の可能性が広がる。ただ、圧倒的な身体能力と高い組織力を兼ね備える難敵セネガルに対し、引き分け狙いで守備を固めるのは上策ではない。会見で西野監督が表明した通り、得意とする攻守の連動で互角の勝負に持ち込みたい。

 速さと強さを武器とするアフリカ勢の中にあって、注目すべきは統制の取れた強固な守備だ。195センチのクリバリ、196センチのサネのセンターバックコンビは屈強な壁。ボール奪取能力に優れた守備的MFのゲイらと固める中央は大きな穴が見当たらない。

 それでも西野監督は「逃げずに密集した守備にボールを入れていく。ボールを速く動かすことを考えたい」とコロンビア戦で手応えをつかんだ連係プレーで勝負を挑む考えを示す。セネガルの厳しい圧力を大迫、香川、乾(ベティス)ら攻撃陣がどこまでかいくぐれるか。

 初戦のポーランド戦で4−4−2の布陣を採用したセネガルは堅守速攻が主体になる。左サイドのエース、マネが攻撃の中心だが、同試合でFWニャンが時速32・62キロ、右サイドのサルが同32・4キロを記録。コロンビアの快足FWのJu・クアドラードが日本戦で記録した同31・5キロを上回る俊足ぞろいで、相手に突破のスペースを与えないことが最重要の課題になる。 (浅井俊典)

中日新聞 東京新聞

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