6月24日

西野監督「勝負懸ける」

 普段は淡々と話す西野監督が、わずかに語気を強めた。既に勝ち点3を獲得している日本は引き分けでも及第点との見方もあるが、「勝負を懸ける」と明言。連勝を目指し、確実に1次リーグ突破を引き寄せる決意を強調した。

 初戦のコロンビア戦は1−1で迎えたハーフタイムで、引き分けでもいいとの声も上がったという。指揮官はそれを否定し、劇的な白星を引き寄せた。W杯は強豪ばかりのため「3戦目は敗者復活戦。2戦目で決めないと」とチームに伝えたという。

 セネガルの特徴を聞かれると、アフリカ勢に共通する身体能力の高さに加え「非常に組織化されている」と指摘。同じアフリカ勢では3月にマリ、先月にガーナとの強化試合を行ったが、高い組織力への対応は「残念ながらテストできていない」。

 ただ、悲観はしていない。小兵の乾と大島(川崎)に「5キロ増量、5センチ身長を伸ばせという調整に失敗して、それ以外のところで対応することを余儀なくされている」とジョークを飛ばして笑いを誘う余裕も見られた。

 コロンビア戦の勝利を「奇跡」と表現されたことに対し「奇跡とは全く思っていない」と反論した西野監督。セネガル対策にも自信があるといい「どう攻略するか楽しみ」。世界を脅かせた手腕を、再び見せつける。 (エカテリンブルク・対比地貴浩)

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中日新聞 東京新聞

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