6月24日

半端ないジェリア 鮮やか2発 布陣変えて本領

後半、アイスランドのGKハルドルソン(右)をかわすナイジェリアのムサ。この後2点目のゴールを決める=ロイター・共同

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 負ければ敗退が決まるナイジェリアのロア監督は、ともに16強入りした前回大会からの主力で経験豊富なミケルとモーゼスを所属クラブでのポジションに変更した。この打開策が功を奏し「攻撃が機能した。チームは自信を取り戻した」としてやったりの表情だった。

 無得点で敗れた初戦の4バックから3バックに変更。トップ下だったミケルを守備的MFに据えてチームに落ち着きを持たせ、右FWだったモーゼスを1列下げてスペースを与えた。前線は2トップで、前回大会で活躍したムサを先発させた。

 後半4分、相手の攻撃をしのぐと、右のモーゼスが突破。クロスをムサが巧みなトラップから右足で蹴り込み、均衡を破った。同30分にもムサがDFからパスを受けてドリブルで持ち込み、GKもかわして加点。まさに狙い通りの展開だった。

 D組突破が懸かる最終戦は、まさかの最下位に沈むアルゼンチンと激突する。W杯では過去4度の対戦全てに1点差で惜敗。4年前はこの強敵から2得点したムサは「いま最も大事なのは、次戦へ集中することだ」と力強く言った。 (ボルゴグラード・共同)

中日新聞 東京新聞

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