6月23日

ドリブラー3人、一丸勝利へ セネガル戦先発「ベースは初戦」

セネガル戦に向けて調整する乾(左)=岩本旭人撮影

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 【カザン=浅井俊典、対比地貴浩】1次リーグH組の日本代表は、24日午後8時(日本時間25日午前0時)からの第2戦でセネガルと対戦する。22日はベースキャンプ地の当地で約1時間半、非公開練習を実施した。戦術の確認に取り組んだとみられる。チームは練習後に移動し、同日午後、試合会場のあるエカテリンブルクに到着した。

 公開された冒頭部分の練習では、強い日差しの中で全23選手がジョギングや柔軟でウオーミングアップに努めた。前日まで右太ももの打撲で別メニュー調整していた本田(パチューカ)も全体練習に合流した。

 西野監督は21日の取材で、セネガル戦の先発について「ベースは初戦(のメンバー)と考えている」と説明。2−1で勝利した19日のコロンビア戦で活躍した大迫(ブレーメン)香川(ドルトムント)らを中心とした布陣で再び臨む見通しだ。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本の61位に対し、セネガルは27位。過去の対戦成績は1分け2敗で、日本は勝ったことがない。

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 日本の攻撃の命運を左右するのが、スペースが空きやすいサイドでドリブルを仕掛ける左右のMF。ポジションが重なるドリブラーの3人が、互いにレギュラー争いをしつつ、知恵を出し合ってW杯に挑んでいる。

 「勝つために全情報を共有できれば活性化する」。武藤(マインツ)は、そう明かした。ある日は自身と原口(ハノーバー)が一緒に特訓したり、乾(ベティス)も交えてピッチ上で意見をぶつけ合ったり。3人でより良いドリブルを追求しているという。

 現状では乾が左MF、原口が右MFでの起用が第1候補。ただ原口は本来、左から切れ込むのが持ち味の選手。本職はFWの武藤も右MFをこなせるため、先発を巡ってしのぎを削る間柄でもある。

 3人ともW杯は初出場。ロシア入り後はボールに不規則な変化を与える長い芝の問題にも直面している。世界最高峰のスペイン1部リーグで3シーズンを過ごした乾は「学んだ考えを(2人に)どんどん伝えたい」。サイドアタッカー同士が手を携え、チームに貢献しようとしている。

 第2戦で戦うセネガルは、高い身体能力に加えて組織力と堅守速攻が光るだけに、サイドから崩すにはさらなるアイデアと技術が求められる。「一人一人が(相手との)差を埋めていかないと勝てない」と原口。一丸で立ち向かい、2連勝を狙う。 (カザン・対比地貴浩)

中日新聞 東京新聞

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