6月23日

アルゼンチン決壊 クロアチアW主演

後半、ゴールを決めて喜ぶクロアチアのラキティッチ(左端)。右端はモドリッチ=共同

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 【ロシアW杯本社取材団】第9日の22日は、1次リーグE組で、優勝候補のブラジルがコスタリカと対戦し、後半ロスタイムにコウチーニョが先制、試合終了間際にはエースのネイマールも得点し、2−0で初勝利を挙げた。2連敗となったコスタリカは、1次リーグ敗退が決定。D組では、初戦でアルゼンチンと引き分けた初出場のアイスランドがナイジェリアと対戦し、0−0で前半を折り返した。

 21日の第8日は、D組でクロアチアがアルゼンチンに3−0で快勝し、決勝トーナメント進出を決めた。アルゼンチンは1次リーグ突破へ窮地に追い込まれた。C組ではフランスがペルーを1−0で下し、2大会連続の16強入り。

     ◇

 あふれんばかりの才能を持ちながら、ハードワークもいとわない。クロアチアの「黄金世代」を代表する両雄のモドリッチとラキティッチが、20年ぶりのベスト16入りにゴールの共演で花を添えた。主将のモドリッチは「素晴らしいチームを相手に完璧な試合ができた」と快勝を誇った。

 レアル・マドリード(スペイン)でプレーするモドリッチは度肝を抜くスーパーゴールを決めた。1−0の後半35分。ゴール正面でボールを得ると、フェイントを入れてから右足を強振。横回転のかかったシュートは、外から巻くような軌道で右隅に突き刺さった。バルセロナ(スペイン)所属のラキティッチは攻守に奔走し、試合最終盤に無尽蔵のスタミナを発揮した。カウンター攻撃で中央を持ち上がり、一度シュートを阻まれた後に再び受けて蹴り込んだ。

 ともにクラブではスーパースターを支える汗かき役。モドリッチがロナルド(ポルトガル)を輝かせるのと同様、アルゼンチンのメッシを引き立てるラキティッチは「レオ(メッシ)は世界最高の選手。人間的にも尊敬している」と話していたが、この日はスポットライトを自分のものとした。世界的名手の2人が献身的に走るから、チームは自然と引き締まる。「浮かれず、この調子でいきたい」とモドリッチ。初出場で3位に入った1998年大会以来の決勝トーナメント進出。旋風を巻き起こす予感が漂う。 (ニジニーノブゴロド・共同)

中日新聞 東京新聞

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