6月22日

一糸乱れず メッシ封じ 南米の雄、無残

アルゼンチン−クロアチア 後半、阻まれるアルゼンチンのメッシ(左手前)=ニジニーノブゴロドで(共同)

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 【W杯ロシア大会本社取材団】ワールドカップ(W杯)第8日は21日、ニジニーノブゴロドなどで行われ、1次リーグD組でクロアチアが前回大会準優勝のアルゼンチンを3−0で破った。2連勝で勝ち点6とし、1試合を残して3位になった1998年大会以来20年ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。アルゼンチンは1分け1敗で同1。

 C組では98年大会優勝のフランスが9大会ぶり出場のペルーを1−0で下し、2連勝で2大会連続のベスト16進出。2連敗のペルーは敗退が決まった。デンマークはオーストラリアと1−1で引き分け、勝ち点を4とした。オーストラリアは同1。 (記録は共同)

 信じられないようなミスで流れを失い、前回準優勝のアルゼンチンが1次リーグ敗退の瀬戸際に追い込まれた。大失態で先制点を献上したGKカバジェロは頭を抱え、またも不発に終わったメッシの目はうつろ。マスケラーノは「試合を振り返るのは難しい」とショックを隠せなかった。

 0−0の後半立ち上がり、アグエロが惜しいシュートを放った直後だった。不安定なところを見せていたカバジェロがバックパスの処理を誤り、中途半端に浮かせてしまったボールを相手のレビッチに蹴り込まれた。

 初戦の4バックから3バックに変更し、メッシの位置はトップ下から3トップの右に変わった。だがクロアチアの守りを崩せず、メッシのシュートは1本だけ。前掛かりになった終盤に2失点し、無残にたたきのめされた。

 第1戦はメッシがPKを阻まれ、初出場のアイスランドと引き分けた。絶対的エースの失敗がチームから平常心を奪ったのか。がっくりと肩を落としたサンパオリ監督は「国民の期待に応えられず、つらい」と漏らした。 (共同)

中日新聞 東京新聞

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