6月22日
19歳10番・エムバペ決めた フランス決勝T
フランス−ペルー 前半34分、先制ゴールを決めるフランスのエムバペ=エカテリンブルクで(ロイター・共同) |
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若手、中堅、ベテランの役者がそろって仕事をした。優勝候補フランスのデシャン監督は「必要だった勝利を手にした。決勝トーナメント進出の切符を手にすることができて、とても満足している」と納得顔。果敢に挑んできたペルーを退け、チームに自信をもたらす無失点勝利を収めた。
互いに攻め合う激しい展開の中で、先制点は19歳で10番を背負うエムバペが挙げた。前半34分、ジルーのシュートが相手に当たってゴール前の浮き球に。抜け目なく詰めていた快足アタッカーが難なく押し込んだ。
得点までの一連の流れで光ったのはポグバ。相手陣内で厳しくゲレロに寄せて球を刈り取り、起点となった。前回大会、最も活躍した21歳以下の選手として「ヤングプレーヤー賞」に輝いた25歳の大型MFは、今やチームの中心に成長した。
W杯出場3大会目の31歳、GKロリスにとっては代表通算100試合目だった。冷静な読みが光る守護神は前半30分すぎに、至近距離のゲレロのシュートを防いで先制点を許さなかった。
選手の能力の高さとは裏腹に、時にもろさものぞくフランス。しかし、この日は最後まで崩れなかった。デシャン監督はチームの成長に手応えありの様子で「手堅い守備ができた。次は引き分けても1位だが、勝ちにいく」と宣言した。(共同)

