6月22日

スペイン、幸運な今大会初勝利

後半、先制ゴールを決めたスペインのディエゴコスタ(左から2人目)を祝福するセルヒオラモス(右端)ら=カザンで(岩本旭人撮影)

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 スペインが1−0でイランに競り勝ち、今大会初勝利。1勝1分け(勝ち点4)とし、ポルトガルとともにB組首位となった。後半9分、FWディエゴコスタ(29)=アトレチコ・マドリード=の今大会3点目が決勝点となった。イランは同組3位。

 超守備的で堅固なイランのゴールをこじ開けたのはエースのディエゴコスタ。後半9分、ゴール前中央へ切り込んだイニエスタからパスを受けると反転。相手DFのクリアが右脚に当たってはね返り、枠へ。それが結果、決勝点となった。

 「幸運なゴールだった。でもうれしい。難しい試合だったから」。エースは初戦の2得点に続く、今大会通算3ゴール目を喜んだ。

 イランは序盤から6バックでゴール前を固め、11人全員で守るという超守備的な戦い。一方、スペインはボールを支配して攻めたが、やや単調で、はね返され続けた。

 ハーフタイムにイエロ監督は「もっとバランスよく、緩急を使って攻めろ」と指示。後半、少しエンジンがかかったスペインだったが、2点目は手に入らなかった。

 何とか勝ち点3は得たが、本調子には程遠い内容だった。初戦2日前に急きょ指揮官に就任したイエロ監督にとっては記念すべき初勝利となったが、辛勝中の辛勝に自国メディアから次々に厳しい質問を浴び、「選手たちは粘り強くやってくれた。勝ち続けたら、もっとよくなる」などと防戦一方。主将のセルヒオラモスもふがいなさをかみ殺しつつ、「首位突破を目指す。僕たちは今後全ての面でよくなる」と必死に前を向いた。 (原田公樹)

中スポ 東京中日スポーツ

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