6月21日

香川冷静「次戦に集中」

19日のコロンビア戦でトラップする香川=サランスクで(岩本旭人撮影)

写真

 W杯初白星も初ゴールも、すでに終わった話。コロンビア戦での劇的な勝利から一夜明けた20日の練習で香川(ドルトムント)は「次戦に集中したい。そういうのは引退したら感じることかな」と余韻に浸ることなく、セネガル戦に集中する決意を口にした。

 第1戦では開始早々に相手の一発退場を誘って数的優位に持ち込み、先制のPKを決めた。低調だったチームの前評判を覆し、友人らから100件以上も連絡があったという。所属クラブではリーグ制覇やチャンピオンズリーグといった最高峰の戦いも経験しているが、「W杯はW杯。また違う」と2度目の出場でも新鮮な興奮を覚えた。

 ただ拠点のカザンに戻る道中では「次を意識していた」と意外に冷静だった。日本の第1戦と同日、次戦で戦うセネガルが格上のポーランドに2−1で快勝した。アフリカ系特有の屈強な肉体やスピードに加え、欧州主要リーグの選手が多く組織プレーにもたけていることに触れ「簡単に勝てない」と気を引き締めた。

 対抗策として連動したプレーを挙げる。コロンビア戦でも果敢に仕掛けたが、引かれて守りを固められたときの崩しに課題を残した。「3、4人目がもっと絡まないと」と話し、攻撃の中心を担うトップ下として周囲をさらに生かす方法を模索している。

 次戦に勝てば2大会ぶりとなる1次リーグ突破の可能性もある。第1戦から中4日と、戦術を落とし込む時間が少なくても「試合前から引き分けを狙うチームはない。いかに勝つかにフォーカスしたい」と攻めの姿勢を強調した。 (対比地貴浩)

中日新聞 東京新聞

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。

速報
ピックアップ
コラム・評論

Search | 検索