6月21日

香川、本気!次で決勝T決める 25日午前0時 セネガル戦

宿舎へ戻る間に笑顔を見せる香川(左)と長友=カザンで(岩本旭人撮影)

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 【カザン(ロシア)本紙取材団】W杯1次リーグ初戦(19日)でコロンビアを2−1で破った、サッカー日本代表は20日、ベースキャンプ地の当地で次戦・セネガル戦(日本時間25日午前0時・エカテリンブルク)に向けた練習を開始。主力組は室内でリカバリー、控え組は雨のグラウンドでトレーニングを行った。コロンビア戦で自身W杯初ゴールを挙げたMF香川真司(29)=ドルトムント=は余韻に浸ることなく、早くも臨戦態勢。「勝つための準備にフォーカスする」と必勝を期した。

◆長友と反省会

 あこがれの舞台でゴールという形で結果を出した。そんな自信の表れか、香川の目にはいつも以上に生気が宿っていた。

 「試合前から引き分けを狙うチームはない。いかにして勝つ準備ができるか。そこにフォーカスしたい」。コロンビア戦の余韻に浸ってばかりもいられない。勝てば1次リーグ突破決定もある次戦・セネガル戦に向け、余念がなかった。

 誰もが待ち望んだ背番号10の覚醒。そのスマホには友人らから100通以上のメールが舞い込んだ。朝までに全てのメールに返事を書き終え、気持ちは次戦に切り替わった。

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 「ただ1勝して、1点を取っただけ。これからもっとタフな戦いが続く」。次は11人対11人のガチンコ勝負。初戦でポーランドを2−1で撃破したセネガルは甘い相手ではない。「体が強くて、コロンビア以上に速い。ビッグクラブで経験している選手もいる。非常にいいチーム」。これから相手を微細に分析し、チームで戦術についてもじっくり話し合うという。

 ピッチでの活躍に正比例してチームでも軸になりつつある。この日は宿舎のプールで長友と反省会。セネガルと同じアフリカ勢で、前回W杯の初戦で敗れたコートジボワールとの一戦を振り返りつつ、今大会の戦いについて話し合った。

◆浅野へ気遣い

 チームを離れて帰国した控えメンバーの浅野には一緒に取った最後の食事の席で「絶対に(同行で)来たことはいいことだし、この経験が今後につながる」と声を掛けた。8年前のW杯南ア大会で同じ立場だった香川ならではの気遣いだった。

 トップ下の定位置を争う本田はコロンビア戦で左足を打撲し、20日の練習では不在。香川の双肩にかかる期待は重みを増した。西野監督は「中盤の攻防で優位に立てるか、立てないか」をセネガル戦での勝負のポイントに掲げる。そして、日本の強みである中盤の連係を前面に押し出して戦う考え。その中心で香川が再び輝きを放つ。 (垣見洋樹)

<日本の第2戦での突破条件> 日本が次戦で決勝トーナメント進出(16強入り)を決めるには勝利して、勝ち点を6に伸ばすことが大前提。その上で、もう1試合のポーランド−コロンビア戦でコロンビアが勝つか、引き分ければ、16強入りが確定する。ポーランド勝利の場合、最終戦で日本、セネガル、ポーランドの3チームが勝ち点6で並び、得失点差の争いになる可能性があるため、持ち越しとなる。

 日本は過去5大会で2度(2002年日韓、10年南ア)、16強入りしているが、ともに初戦で勝ち点を得ている。逆に初戦で敗れた場合は1次リーグで敗退しており、過去のデータでは日本の1次リーグ突破率は100%。大会全体でも、現行の32チームで争う形になった1998年フランス大会以降、初戦で勝ち点を得たチームの突破率は90%近い。

中スポ 東京中日スポーツ

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