6月21日
日本 つないだ生命線 原口、精密な献身
コロンビア戦の公式データではフル出場した右MF原口の献身性が浮かび上がった。ダッシュに近い強度で走った「スプリント」の56本、「トップスピード」の時速32・18キロはいずれもチームトップ。「走行距離」も長友の10・745キロに次いで2位の10・158キロをたたき出した。
さらに一般的にスピードや運動量が増せば、プレーの精度は落ちがちだが、33本のパス企図で、31本に成功。94%の「パス成功率」は、パス企図1本で100%を記録した途中出場の岡崎に次ぐ2位で、事実上のトップといえた。
汗かき役として攻守に顔を出し、2点目につながるCKを獲得した場面でも、シュートした酒井宏とともにペナルティーエリア内にしっかり詰めていた。
攻守の切り替えが早く、「全員攻撃、全員守備」が基本の現代サッカーで求められる選手像を体現したといえる。ただいずれの数値も「どれだけ効果的だったか」までは表せない。シュートがゼロに終わった反省も踏まえ、次戦以降は決定機に絡む役割も期待される。(原田遼)

