6月20日

避難所「勇気もらった」 大阪北部地震 被災者、喜び共有

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本が初戦に勝った十九日夜、大阪府北部地震の避難所に身を寄せる人たちも観戦した。「勇気をもらった」。余震におびえる状況が続く中、奮闘した選手の姿に声援を送った。

 震度6弱を観測した大阪府茨木市の公共施設に設けられた避難所では、男女約十人がテレビを囲んで食い入るように見つめた。大迫勇也選手が決勝点を挙げると「おおー」と声が。試合が終わると笑顔で喜びを分かち合った。

 飲食業の四十代女性は、夜一人でいるのが怖くて避難所に。「よかった。ちょっとだけ地震を忘れられました」とほっとした表情を見せた。

 途中出場した本田圭佑選手の出身地、大阪府摂津市の男性職員は自宅で観戦。「うれしいの一言。活躍する本田選手の姿に勇気をもらった。被災した市民もきっと元気をもらったと思う」と興奮気味に話した。

 摂津市は市民ら約三百人を対象にパブリックビューイングを予定していたが、地震の影響で会場の公共施設が一部破損。安全が確保できない恐れがあるとして中止を余儀なくされた。入場整理券を事前に配布していた市民らには、市が個別に中止を連絡したという。

中日新聞 東京新聞

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