6月20日

日本、コロンビアに勝った CKから大迫、頭で決めた

日本―コロンビア 後半、勝ち越しゴールを決め、大喜びでベンチに向かって駆けだす大迫(中央)ら=サランスクで(共同)

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【サランスク(ロシア)本紙取材団】西野ジャパン、白星発進−。日本が19日、4年前の前回大会で大敗したコロンビア相手に2−1で競り勝ち、W杯初戦で価値ある勝ち点3を手に入れた。1−1で迎えた後半28分、FW大迫勇也(28)=ブレーメン=が左CKに頭で合わせて勝ち越した。日本は24日(日本時間25日未明)の第2戦でセネガルと対戦する。

 4年前のブラジル大会に続く2度目のW杯となった大迫が、値千金の勝ち越しヘッドを決める“ハンパない”活躍でコロンビアを粉砕した。

 後半28分、本田の左CKに182センチの体を目いっぱい伸ばして頭に当てた。ボールはゴールポストに当たって奥のネットに吸い込まれ、2−1の勝ち越し。「セットプレーは練習通りの形が出せた」。すぐにベンチに駆け出し、仲間にもみくちゃにされながら、鬱憤(うっぷん)を晴らすように大きくほえた。

 持ち味の突破で先制点の起点にもなった。前半3分。ゴール右手前で相手DFと入れ替わり、GKオスピナとの1対1の局面に。左足のシュートはブロックされたが、そのこぼれ球に反応した香川のダイレクトシュートにC・サンチェスが手を出して、PK獲得につながった。前半31分には、相手のバックパスを鋭い出足を生かして奪い、そのまま持ち運んでペナルティーエリア左に進入。右足のシュートは大きく外れ、天を仰いだ。

 1トップで先発し、相手DFを引き連れながら最前線からの守備に奔走した。後半40分に退いた後は、ベンチで祈るように激闘を見届け、勝利の味をかみしめた。W杯でのゴールと勝利に「本当に夢だったので最高です」。4年前からドイツでもまれるストライカーが、低い前評判を覆す痛快な活躍で、日本に大きな自信と勇気を与えた。

中スポ 東京中日スポーツ

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