6月20日

青への声援届いた 初戦勝利都内熱狂「これ以上ない結果」

日本代表の初戦勝利に、喜ぶサポーター=19日夜、東京・渋谷で

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 ロシアでのサッカー・ワールドカップ(W杯)日本代表が勝利を飾った十九日の初戦・コロンビア戦。東京都内では、試合の様子を生中継するパブリックビューイング(PV)が開かれ、勝利の瞬間には多くのサポーターが両手を突き上げ、喜びを爆発させた。 (岡本太、原昌志)

 東京・お台場の屋外特設会場は「サムライブルー」のユニホームに身を包んだ若者ら二千百人で超満員に。2−1で日本リードのまま試合終了を告げる笛が鳴ると、手を合わせて祈るように画面を見つめていたファンは跳び上がり「よっしゃー」と絶叫した。

 「これ以上ない結果。最高です」。愛知県東海市の会社員小島裕さん(24)は、友人とハイタッチで勝利を祝福。「このまま残りの試合も勝って、ベスト8まで勝ち進んでほしい」と力を込めた。

 日本が先制後、一度は追いつかれたものの、後半28分に大迫勇也選手のヘディングシュートで勝ち越し。ファンは、手拍子と「ニッポン」コールで力強く声援を送り続けた。千葉県旭市の会社員有馬健太さん(36)は「すごいゴール。よく決めてくれた」とガッツポーズ。東京都板橋区の大学生片桐葉子さん(21)は「ハラハラドキドキしたけど、勝てて良かった。次の試合も必ず勝ちます」と満面の笑みをみせた。

 一方、東京都品川区のコロンビア大使公邸のPVでは、集まった大使館関係者ら約百人が予想外の結果に肩を落とした。ガブリエル・ドゥケ大使は「サッカーは何が起きるか分からない。良い試合だった」と振り返り、「正直残念。次は必ず勝つ試合を」と話した。

 大使館職員のルイス・ロザダさん(24)は「絶対に勝つと思っていた。とても悲しい」。日本人の父とコロンビア人の母を持つ永松パオラさん(28)は「PKは納得いかないところがあり、悔しいですが、次はコロンビアらしいベストな試合を見せてほしい」と気持ちを切り替えていた。

◆現地でサポーター「言葉にならない」

 【サランスク=河北彬成、栗田晃】日本代表が初戦を飾ったモルドビア・アリーナでは、日本から訪れたサポーターらが「金星」に酔いしれた。

 東京都江東区の無職中村敏郎さん(69)は日本の勝利を目にして「周りの十人くらいとハイタッチした」と興奮気味。「引き分けでいいと思っていたのに、まさか勝つとは! 遠路はるばる見に来てよかった」と喜んだ。

 千葉県松戸市の会社員植田龍介さん(41)は同点で迎えた後半、「最悪でも勝ち点1を」と祈るように見守った。前回敗れたコロンビアに雪辱を果たしたことに、かすれた声で「うれしくて言葉にならないくらい。日本に流れが来ている。決勝トーナメント進出も見えてきた」と歓喜に沸いた。

 名古屋市昭和区の会社員加藤健史さん(35)は感無量の様子。ロスタイムの5分は「めちゃくちゃ長く感じた。心臓がばくばくした」と興奮して振り返る。待ちに待った試合終了の笛が鳴った瞬間、隣の観戦客と抱き合って喜びを分かち合った。「この勢いに乗ってセネガル戦も勝利を」と期待を込めた。

中日新聞 東京新聞

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