6月20日
ベルギー完勝 黄金世代、団結と成熟
ベルギーは卓越した「個」が好連係して相乗効果を生み、流麗に得点を重ねた。「成熟した姿、団結を見せなければならなかった」というマルティネス監督の言葉を、ピッチで見事に実践した。
無得点で折り返したが、後半2分にメルテンスが豪快なボレーシュートで先制した。同24分、E・アザールとデブルイネの個人技でパナマを手玉に取り、最後はルカクがダイビングヘッド。同30分には中央突破したE・アザールのスルーパスから、ルカクがふわりと浮かすシュートを決めた。
前回大会はベスト8。好選手をそろえながらアルジェリア、ロシア、韓国の格下を圧倒できず、1点差の勝利で切り抜け続けた。メルテンス、ルカク、デブルイネ、E・アザールのほか、最大のピンチでスーパーセーブを見せたGKクルトワら「黄金世代」はこの日、3点差の快勝でたくましく成長した姿を見せた。
国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位で前回王者のドイツが敗れるなど上位5チームが苦戦する今大会で、3位のベルギーだけが白星スタートを切った。期待が高まる初優勝へ、主将のE・アザールは「(内容は)悪くはなかったが、もっといいプレーができる」と気を引き締めた。(ソチ・共同)

