6月19日

新エース ケーン2発 イングランド、2大会ぶり白星

チュニジア−イングランド 試合終了間際、決勝ゴールを決め喜ぶイングランドのケーン=ボルゴグラードで(ロイター・共同)

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 【ロシアW杯本社取材団】ワールドカップ(W杯)第5日は18日、ソチなどで1次リーグが行われ、G組で前回ベスト8のベルギーが初出場のパナマに3−0で快勝し、初戦を白星で飾った。エースのルカクが後半に2ゴールを奪った。

 イングランドは3大会ぶりに出場のチュニジアを2−1で下し、2大会ぶりの勝利。主将のFWケーンが決勝ゴールを含む2得点と活躍した。

 F組では3大会ぶりのW杯となるスウェーデンが韓国を1−0で退けた。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって得たPKをグランクビストが決めた。(記録は共同)

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 新世代のエースが2大会ぶりの白星へ導いた。イングランドはFWケーンの2ゴールで2−1と劇的勝利。前回大会で1勝もできずに1次リーグ最下位で敗退した屈辱から一歩を踏み出した。

 前半11分にCKからこぼれ球を蹴り込み先制。同35分にPKで追いつかれ、後半ロスタイムまで勝ち越せずにいたが、再びCKからの流れで決めた。味方が触ってコースの変わったボールを頭で押し込む。「最後まで努力し、最後に1点を奪えた」と堂々と誇った。

 イングランド・プレミアリーグで2年連続の得点王。188センチの長身で、左右両足とも巧みに操る万能型ストライカーだ。24歳にして主将を託され、開幕前に「驚きだった」と明かしたが、重責を見事に力に変えた。

 イングランド代表のW杯1試合2得点は、1986年メキシコ大会で得点王に輝いたリネカーが、90年大会で達成して以来。初出場で偉大な先輩に早速肩を並べたが「まだ戦い続けなければならない」と笑みは少ない。頼れる点取り屋は、近年くすぶっていた古豪を引っ張る自覚十分に先を見据えた。 (ボルゴグラード・共同)

中日新聞 東京新聞

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