6月19日

「自信を持ってピッチへ」 日本、今夜コロンビア戦

コロンビア戦を前に記者会見する西野監督(左)と長谷部=サランスクで(岩本旭人撮影)

写真

 【ロシアW杯本社取材団】第5日の18日は、F組で3大会ぶり出場のスウェーデンが韓国を1−0で下した。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって得たPKが決勝点になった。G組では、優勝候補の一角にも挙げられるベルギーと、初出場のパナマが対戦、0−0で前半を終えた。

 第4日の17日は、F組で連覇を狙うドイツがメキシコに0−1で敗れた。前回覇者が黒星発進するのは2014年大会のスペインに続き2大会連続。E組では、6度目の優勝を目指すブラジルがスイスと1−1で引き分け、初戦で勝利を逃したのは1978年以来10大会ぶりとなった。

◆「手応え十分」 攻めに意欲

 【サランスク(ロシア)=対比地貴浩】日本代表は19日午後3時(日本時間同9時)から、当地で行われる1次リーグH組初戦でコロンビアと対戦する。18日は試合会場での公式練習で最終調整。練習に先立って西野監督が記者会見し、「戦えるスピリットを十分持っている。自信を持って選手をピッチに立たせたい」と意気込みを語った。

 右ふくらはぎ痛のため別メニュー調整が続き、チームを離脱する恐れもあった岡崎(レスター)について「メンバーに入っている」と話した。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本の61位に対し、コロンビアは16位。過去の対戦成績は日本の1分け2敗で、前回ブラジル大会では1−4と完敗した。

     ◇

 1−4で大敗した前回ブラジル大会から4年。再び相まみえることになった格上コロンビアとの初戦に向け、西野監督は「アクションを起こし、ボールをコントロールする考えはある」と明言。守備一辺倒でなく、状況によっては攻撃を果敢に仕掛ける考えを示した。

 ハリルホジッチ前監督の後を受け、約2カ月前に急きょ就任。この点を海外メディアに突かれると「準備の差を感じたら勝てない」と話す一方で、「準備は十二分ではないが、手応えは十分。選手が大舞台で違った反応を起こすと信じたい」。短期間ながら自身の目で選んだ選手に、可能な限りのトレーニングを積ませた自信をうかがわせた。

 気掛かりな点を問われると、この日未明にホテルの警報が誤作動し、15分ほど館内に鳴り響いたアクシデントを明かした。寝不足の選手もいたといい、日本時間18日午前8時ごろに起きた大阪の地震被害の影響と合わせ「普段通りではなく、気になるところ」と不安そうだった。

 ただ現役時代も含め初めて臨む世界最高の舞台を前にしてもマイペースは健在。いつも通り淡々と話し、気負いを感じさせなかった。「ネガティブな要素はたくさんあるが、精神的に優位な状態で選手をピッチに立たせたい」。その手腕が問われる戦いが、いよいよ始まる。 (対比地貴浩)

写真
中日新聞 東京新聞

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。

速報
ピックアップ
コラム・評論

Search | 検索