6月19日

数的優位を生む守り必要

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 日本が1次リーグを突破できるかどうかはこの一戦にかかっているといっていい。「全てはコロンビア戦に向けて準備してきた」と西野監督。日本はW杯で過去3度、初戦を落としているが、いずれも決勝トーナメントに進出できずに敗退している。最低でも引き分け以上で勝ち点をもぎ取らないと苦しい。

 コロンビアは、エースで司令塔のロドリゲス(バイエルン・ミュンヘン)、得点力の高いFWファルカオ(モナコ)、右サイドからの突破力が売りのJu・クアドラード(ユベントス)の3人が攻撃の中心になる。会見で西野監督はロドリゲスについて「一人で抑えるのは難しい」と警戒。南米勢独特のリズムと個人技、高い決定力は脅威で、個々の能力では相手が上回る。

 日本はコロンビアの圧力に我慢強く耐え、少ない好機で勇気を持って仕掛けられるか。W杯前の強化試合では全員が連動して守りから試合に入り、状況に応じて布陣を変更するテストを繰り返してきた。吉田(サウサンプトン)を軸にした4バックがベースになりそうだが、1対1の勝負、空中戦では分が悪く、複数の選手で相手を囲んで数的優位の状況をつくる守り方の徹底が求められる。

 監督が奇策を用意していると示唆するセットプレー、大会前最後の強化試合となった12日のパラグアイ戦で2得点と調子を上げてきた乾(ベティス)のドリブル突破などに活路を見いだしたい。あとは出来不出来の落差が激しいコロンビアの状態も試合展開を左右することになりそうだ。 (浅井俊典)

中日新聞 東京新聞

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