6月18日

ベテラン長友、雪辱期す あすコロンビアと初戦

コロンビア戦に向けて調整する長友(右)=17日、カザンで(岩本旭人撮影)

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 【サランスク=対比地貴浩】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本代表は19日午後3時(日本時間午後9時)から、当地で1次リーグH組初戦のコロンビアに挑む。3大会連続出場の長友佑都(31)=ガラタサライ=は「守るイメージは湧いている」と大一番に緊張感を高めている。

 オーストリアでの事前合宿中の10日、黒髪を金髪に染めて練習場に現れた。日本は8日のスイス戦で完敗し、「雰囲気を変えたかった」と明るく振る舞った。一方で本田圭佑(32)=パチューカ=には「もっとミスを減らさないと」と他の選手が言いづらい苦言を呈した。「年を取った分、周りを見て考えられるようになった」とベテランの役目を自覚している。

 「世界一のサイドバックになる」と夢見てイタリアの名門インテル・ミラノに入団。意気揚々と参戦した2014年ブラジル大会は1次リーグ2敗1分けで敗退し「ずたずたにされた」。絶望を味わった。

 大会後は故障もあり、クラブで出場機会が減少。ことし1月にはトルコの名門ガラタサライへ移籍した。7年を過ごしたミラノを離れる不安はあったが、現地入りすると「人が優しく、想像を超える居心地の良さだった」。異国の人間も分け隔てない土地柄に感激し、リーグ制覇に貢献した。以前は個人の実績を強く求めてきたが、チームのために戦う喜びをあらためて認識した。

 代表に呼ばれたばかりの10年前のこと。「突っ走りがちだった」自身を中村俊輔(磐田)ら主力の年長者が厳しく、ときに湯船につかりながら諭してくれたという。今はその立場になった。だから、チームのために心を砕く。コロンビアは前回大会で1−4と大敗した相手。「堂々と自信を持ち、声がけしてサポートして戦いたい」とチームをまとめ、雪辱を果たすつもりだ。

中日新聞 東京新聞

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