6月18日
クロアチア、機は熟す モドリッチが好機演出
残り10分を切ると、勝利を確信したクロアチアのサポーターが大合唱を始めた。快勝を演出したのは円熟期を迎えた32歳の司令塔モドリッチ。3度目のW杯で自身初ゴールを挙げるなど全得点に絡み「自分たちを信じてやった。今日勝てたのは大きい」と胸を張った。
最激戦と言われるD組で、先にアルゼンチンとアイスランドが引き分け。勝てば優位に立つ状況で一段と集中力を高めた。前半32分の先制点はモドリッチの右CKから。レビッチがコースを変え、マンジュキッチが頭で飛び込むと、相手選手に当たりゴールへ転がった。後半26分にはPKをモドリッチが「緊張はしなかった」と冷静に蹴り込み、勝利を決定づけた。
初出場で3位に入った1998年大会以来の白星発進。その大会の得点王で、現在クロアチア・サッカー連盟の会長を務めるシュケル氏は「今は偉大な選手、監督がいる。新しい歴史をつくってくれる」と目を細めた。
スペインの2強、レアル・マドリードとバルセロナでそれぞれ活躍するモドリッチや30歳のラキティッチら好選手がそろう黄金世代。滑り出しは上々だ。モドリッチは「次がより大事になる」と強敵アルゼンチンとの一戦を見据えた。 (カリーニングラード・共同)

