6月17日

日本代表、初戦へセットプレー入念

コロンビア戦に向けて調整する香川(左から2人目)ら=岩本旭人撮影

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 【カザン(ロシア)=対比地貴浩】日本代表は16日、当地で前日に続き冒頭部分を除いて非公開で練習した。岡崎(レスター)は右脚痛のため2日連続で別メニュー調整となった。

 非公開の練習では、紅白戦と攻撃時のセットプレーの動きの確認を行ったという。原口(ハノーバー)は「何度も意見をぶつけながら、まとまってきた」と手応えを口にした。チームは17日に試合会場のサランスクに移動。19日に1次リーグH組初戦コロンビア戦に臨む。

 非公開練習を始めて西野監督が最初に手をつけたのはセットプレーだった。1次リーグ突破を目標とする日本にとって、強敵のコロンビアから勝ち点を奪うには、不用意な失点を無くし、FKやCKなどの少ない好機をいかにものにするかが重要になる。

 セットプレーはW杯前の強化試合で度々、失点を繰り返す原因となってきた。司令塔ロドリゲスが高精度の左足キックを生かし、ヘディングの強い点取り屋のファルカオがゴール前で合わせるコロンビアの攻撃は日本にとって脅威だろう。

 ミーティングでコロンビアの映像を見た後に対策に取り組んだ15日、酒井宏(マルセイユ)は「失点の確率を下げるため、事前に話し合っておくことが大事」と入念な準備の必要性を説いた。セットプレーを与えないよう、自陣深くの危険な位置でファウルを犯さないことも求められる。

 一方で攻撃時には攻略の糸口となりそうだ。西野監督は「どうしても隠しておきたいものがある」と奥の手があることをにおわす。コロンビアのセンターバックのミナ、D・サンチェスはともに190センチ前後の長身。体格で劣る日本はまともに空中戦を挑んでも勝ち目は薄い。キックや動き出しに変化をつけたいところで、原口は「いろいろなアイデアを試している。一つでもうまくいけば勝機はある」と自信をのぞかせる。 (浅井俊典)

中日新聞 東京新聞

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