6月12日

岡崎、久々先発へ闘志「点取る」 今夜パラグアイ戦

パラグアイ戦に向け調整する岡崎(中)=インスブルックで(岩本旭人撮影)

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 【インスブルック(オーストリア)=共同】ワールドカップ(W杯)ロシア大会を控える日本代表は12日午後3時5分(日本時間午後10時5分)から、当地でパラグアイ代表との国際親善試合に臨む。本大会前最後の一戦で西野監督就任後の初勝利を狙う。

 8日のスイス戦から先発は大幅に入れ替わり、岡崎(レスター)、香川(ドルトムント)、乾(ベティス)らが起用される見通し。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本が61位で、W杯に出場しないパラグアイは32位。過去の対戦成績は2勝4分け2敗。

 13日にロシアのキャンプ地となるカザンに入り、19日のコロンビアとの1次リーグH組初戦に備える。

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 ベテランFW岡崎(レスター)がパラグアイ戦で代表では9カ月ぶりに先発出場する可能性が高まった。12日の練習は冒頭以外は非公開だったが、関係者によると戦術練習で岡崎が1トップに入ったとみられる。豊富な運動量を誇るストライカーが、決定力不足に悩むチームのピースとなれるか注目が集まる。

 日本は先月30日のガーナ戦、今月8日のスイス戦をともに無得点で敗れた。19日に迫る1次リーグ初戦のコロンビア戦に向け、少しでも弾みをつけたいだけに岡崎は「点を取りたい。一番いいきっかけになる」と意欲を語った。

 ハリルホジッチ前監督には、苦手なポストプレーを求められた末に冷遇された。だが、後を継いだ西野監督には自由にプレーできる環境を与えられており、「一人でどうこうより、コンビネーションでやりたい」。周囲と連係し、相手守備陣の裏に抜けるプレーを思い描いている。

 今回の先発は控え中心となる見通しで、主力になるためのラストチャンスの色合いが強い。それでも32歳は「W杯に向け、ヒントになる試合ができれば」。厳しい競争にさらされながら、チーム状況も考えられるのは修羅場をくぐってきた経験のなせるわざ。日本の進むべき道を、ピッチで示したい。 (対比地貴浩)

中日新聞 東京新聞

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