6月11日

17歳・久保、W杯帯同

W杯ロシア大会の期間中、日本代表の練習パートナーを務めることになったFC東京の久保=5月16日、味の素スタジアムで

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 FC東京のFW久保建英(17)が、W杯ロシア大会の期間中、U−19(19歳以下)日本代表の一員として日本代表の練習パートナーを務めることが分かった。10日、複数の関係者が明かした。2020東京五輪、22年カタールW杯のエース候補が、ロシアで世界最高の舞台の空気を吸い込み、成長への糧とする。

 日本の至宝である久保がW杯に“参戦”する。協会関係者らによると、西野ジャパンの練習パートナーを務めるU−19日本代表入りが決定したという。ベースキャンプ地であるロシア・カザンには18日に入る。セネガルやポーランドを想定した練習相手として、本田、香川らと同じピッチに立つ。

 日本協会は20年東京五輪、22年W杯カタール大会を見据え、今回の計画を導入した。日本代表を約10年支えてきた本田、香川、岡崎、長友ら主力も30歳を超え高齢化。世代交代が急務となっている。久保はそのバトンを受け継ぐ1人だ。ロシアW杯期間中には、日本代表の試合を観戦、他国の同世代との練習試合も組まれる予定だ。

 環境の変化が、久保を育ててきた。10歳でスペインの名門バルセロナの門をたたくと下部組織で技術と、連係を磨いた。世界中から集まった金の卵たちの中でも、まばゆい輝きを放った。だが、3年前に帰国を余儀なくされたが、その後も加速度的な成長を続けた。

 昨年は飛び級で出場したU−20W杯、U−17W杯と2つの世界大会を経験。11月にはFC東京のクラブ最年少記録でプロ契約を結んだ。右肩上がりの成長について、久保本人はこう語ったことがある。

 「こっち(日本)に戻ってきて、一年単位で本当にカテゴリーが変わったり、環境が目まぐるしく変わっていく。向こう(スペイン)でやっているより成長速度は、自分がイメージした2、3倍速かった。イメージよりも全然成長できている。帰ってきてよかったというのは正直思います」

 17歳の夏は一足先に世界最高の舞台となるW杯の空気、環境、熱気に触れる。ロシアで待つ刺激的な日々が、久保を20年東京五輪、22年W杯カタール大会という次のステージへとアップロードさせるはずだ。

中スポ 東京中日スポーツ

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