6月8日

長谷部「結果が欲しい」 西野監督「重要な試合」 未明スイス戦

西野監督(右)と話し合う吉田(左)と長谷部=ルガノで(岩本旭人撮影)

写真

 【ルガノ(スイス)=浅井俊典】日本代表は8日午後7時(日本時間9日午前2時)から、当地で同国代表と対戦する。ワールドカップ(W杯)ロシア大会出場国との強化試合は、本大会に向けた戦術や布陣を試す一戦となる。

 7日は試合会場で冒頭以外を非公開として最終調整し、公開された部分では大迫(ブレーメン)、原口(デュッセルドルフ)らがピッチ状態を確認しながらパス交換などのメニューに取り組んだ。

 西野監督は記者会見で「トライしたい布陣や選手の組み合わせがある。本大会に直結した重要な試合になる」と述べた。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本の61位に対し、スイスが6位。過去の対戦成績は日本の1勝。

◆守備がポイントに

 W杯1次リーグ初戦のコロンビア戦までに残された実戦はスイス戦を含め2試合。日本代表は昨年12月の中国戦以来勝利がなく、主将の長谷部(アイントラハト・フランクフルト)は「結果が欲しい。勝つことは大きな自信になる」と、勝って弾みをつけたいチームの思いを代弁する。

 選手たちがスイス戦のポイントに挙げるのが守備だ。先月30日のガーナ戦で西野監督は3バックの新布陣を採用。しかし、相手に押し込まれてDFラインが自陣深くまで下がってしまい、2失点を喫して敗れた。

 事前合宿地に入ってからはガーナ戦の反省を踏まえ、積極的に前線からボールを奪いに行く練習にも取り組んできた。3バックと4バックの併用を目指すとともに、前線からのプレスと自陣に守備網を築く形を状況に応じて使い分ける考えで、吉田(サウサンプトン)は「組織立った戦いをするスイスは今やっていることを試すのに非常に良い相手」と語る。

 「ボール奪取だけでなく、その後の攻撃への切り替えにも力を入れている」と西野監督。日本より明らかに格上のコロンビアとの戦いを念頭に置けば、相手の攻撃を耐え抜いて少ない好機につなげるしかない。狙い通りの展開に持ち込めるかどうかに、半年ぶりの勝利もかかっている。 (浅井俊典)

中日新聞 東京新聞

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。

速報
ピックアップ
コラム・評論

Search | 検索