6月7日

長友、シャキリ封じで試運転

クロスを上げる長友=オーストリア・ゼーフェルトで(岩本旭人撮影)

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 「エースキラー」長友がW杯仕様へとチューニングアップを開始する。8日のスイス代表戦では左サイドバック(SB)での先発が確実。国際サッカー連盟(FIFA)ランク6位のスイスは、3日の国際親善試合・スペイン戦で1−1の引き分け。強豪国のエースが右MFのシャキリで、左SBの長友がマッチアップする。

 シャキリは前回のブラジル大会のホンジュラス戦でハットトリックを決め、頭角を現した。バイエルン・ミュンヘンなどビッグクラブを経験。長友のインテル・ミラノ時代のチームメートで「個人的には連絡を取り合っている。仲良かったのでね」と明かした。W杯本大会前、格好の“スパーリングパートナー”だ。長友は笑みを浮かべて言う。

 「自分にとっては難しい状況の方がワクワクするじゃないけど、楽しみな部分がある」

 本大会初戦・コロンビアの右サイドには爆発的なスピードを持つクアドラード(ユベントス)が待ち受ける。2戦目のセネガルにはマネ(リバプール)、ケイタ(モナコ)という快足アタッカーがそろう。3戦目のポーランドには右SBピシュチェク(ドルトムント)がレバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)のクロスを供給する。

 地獄の左SB。しかし、10年W杯南アフリカ大会でカメルーン代表FWエトーらを抑えた長友は「もう地獄だらけ」と苦笑し、深くうなずき言った。「今までも何度も何度も『長友、もう厳しいんじゃないか』ということも言われたけど、その度に反骨心にして絶対にはい上がってやるという気持ちでやってきた」。泥くさく、食らいつき、つぶす。エースキラー復活へ。まずはシャキリ封じからスタートを切る。 (占部哲也)

中スポ 東京中日スポーツ

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