6月7日

コーナーキックは昌子を狙え

 雪が残るアルプスの山々に四方を囲まれたチロル地方。標高1200メートルの青々としたピッチに、選手たちの楽しそうな声が響いた。本田が「もうちょっと早めに(ゴール前へ)入って」と言えば、吉田は「ここに(ボールを)蹴って!」と注文する。コーナーキックとフリーキックの反復練習。ハリル時代には、ほとんど行われなかった攻撃の練習だから、自然と笑みがこぼれる。和気あいあいと詳細を確認し合った。

 試合でコーナーキックの時は、守備ラインに残ることが多い昌子だが、この日はターゲットマンとしてゴールを狙った。「相手より先に触らないと始まらない。今日はディフェンスがいなかったので8〜9割は入れたかった。もっと精度を上げたい」と意気込んだ。

 昌子は現在4人いるセンターバックのひとり。先発は吉田が確実で、槙野、植田とともに残る枠を争う。3バックか、4バックによっても変わる微妙な立場だ。「アピールという意味で練習から声を出してます。麻也くんとかハセさん、エイジさんも声を出してるけど、僕はそれ以上に出さないと」。ロシアへ向け、調整はゆっくり続く。 (原田公樹)

中スポ 東京中日スポーツ

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