シュート試行錯誤 西野J
W杯本番に向けて調整する山口=オーストリア・ゼーフェルトで(岩本旭人撮影) |
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【ゼーフェルト(オーストリア)=浅井俊典】ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する日本代表は5日、事前合宿地となる当地で、セットプレーの攻守など約1時間半のメニューをこなした。日本は8日(日本時間9日)にスイス代表、12日にパラグアイ代表との強化試合を経て、W杯1次リーグ初戦のコロンビア戦(19日・サランスク)に臨む。
◆セットプレーに1時間
8日のスイス戦を前に、日本はウオーミングアップを除いた1時間近くをセットプレーの練習に費やした。山口(C大阪)は「セットプレーだけにこんなに時間を使ったことはなかった」。ハリルホジッチ前監督やザッケローニ元監督の練習では見られなかったメニューだという。
西野監督が指示したのは攻守両面での対応。とりわけ攻撃は実戦を想定し、CKがはね返された後に再びボールをつないでアーリークロス(早い段階で上げるクロス)をゴール前に送るなど、複数のパターンを試した。選手によると、監督が求める約束事は少なく、選手同士が話し合いで内容を決めた。
「W杯の対戦国はどこも日本より高さがあって、単調に放り込んでは勝てない。低くて速いクロスを入れるなどしないと」と東口(G大阪)。身長や体格で劣る日本が世界と戦う上では、さまざまな工夫が不可欠になってくる。
前日が2部練習だったこともあり、セットプレーの確認は相手をつけずに接触プレーを避けるなど負荷は低め。それでもフリーでシュートしながらゴールの枠に飛ばない場面が散見された。昌子(鹿島)は「精度を上げる練習なのだから8〜9割はゴールを決めたかった」と反省した様子だった。
◆イラン一番乗り
W杯ロシア大会の開幕を14日に控え、イラン代表が5日夜、海外の出場国の先陣を切ってモスクワ郊外のブヌコボ国際空港に到着した。国際サッカー連盟(FIFA)が発表した。
イランはモスクワ州で最終調整し、15日にサンクトペテルブルクでモロッコとの初戦を迎える。 (モスクワ・共同)

