6月5日

CB吉田、昌子 4バック実戦練習

W杯本番に向けて調整する酒井高(右)。左は長友=ゼーフェルトで(岩本旭人撮影)

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 【ゼーフェルト(オーストリア)=共同】ワールドカップ(W杯)ロシア大会を控える日本代表は4日、事前合宿地の当地で練習し、体力強化に励んだ午前に続いて、午後は4−5−1の布陣での連係など実戦メニューに時間を割いた。

 時折強い雨が降る中、西野監督は初めて4バックの布陣で戦術練習を行った。攻撃の組み立てを確認した後にゲーム形式で試し、主力組には本田(パチューカ)大島(川崎)らが入り、センターバックは吉田(サウサンプトン)昌子(鹿島)が組む時間が長かった。

 8日(日本時間9日)にスイス、12日にパラグアイと強化試合を行い、13日にはロシアのキャンプ地カザンに入る予定。

◆今回こそピッチに 燃える酒井高

 使い勝手のいい控えに甘んじるつもりはない。左右のサイドバックや中盤のアウトサイドを遜色なくこなせる酒井高(ハンブルガーSV)は、初めてW杯代表入りした2014年で出場なし。「W杯でどういう形跡を残せるかが、最後は一番大事。海外に行って、最後は結果というところを痛いほど思い知ってきた」と定位置奪取に燃える。

 4日の11対11のゲーム形式では、主力組で4バックの右を務めることもあった。右は酒井宏(マルセイユ)、左では長友(ガラタサライ)らがライバルとなるが、存在感はじわりと増している。

 西野監督は、さまざまな状況やフォーメーションへの対応力を選手に求めており、複数のポジションに適応できる酒井高は自身の特長を「アドバンテージ」と捉える。

 10年南アフリカ大会はサポートメンバーとして同行し、前回は内田(鹿島)、長友の牙城を崩せなかった。「あの時の宏樹(酒井宏)や俺が、信頼されるぐらい代表でやれていたかどうか。少しもどかしいところがあった。今度は4年間やってきて、自分ができることは自信を持ってやっている」。4年前は踏めなかったW杯のピッチを見据え、汗を流す。 (共同)

中日新聞 東京新聞

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