6月4日

日本キャンプ地ゼーフェルトは勝利のパワースポット

日本代表が事前合宿を行うゼーフェルトの街並み=オーストリア・インスブルック郊外で(岩本旭人撮影)

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 日本代表の合宿地、オーストリア・ゼーフェルトは日本での知名度は高くないものの、2010年のW杯で準優勝したオランダが事前合宿で使うなど縁起のいい場所。アルプスの山並みに囲まれ、最高気温も20度前後と、ロシアでの拠点となるカザンや試合会場の気候に近く、最終調整にはもってこいの環境だ。

 「サムライブルー(日本代表の愛称)を迎え入れたことを誇りに思うわ」。中心部にある観光案内所で、オーストリアの民族衣装「ディルンドゥル」をまとったヒルシュビヒラーバルチェルさんは歓迎の意を表した。

 ゼーフェルトは冬のスキーと夏のハイキングが有名で、2月の平昌冬季五輪で活躍した高梨沙羅(クラレ)らが飛んだジャンプ台もある。25年ほど前からサッカーの合宿誘致に力を入れ、現在は芝生が美しい3つのグラウンドを持つ。

 「標高1200メートルでトレーニングに適していると聞いています」とヒルシュビヒラーバルチェルさん。陸上の長距離や水泳の選手らが使う「高地」ほどの標高はないが、気圧や酸素濃度が低く、心肺機能を高める効果も見込める。

 ゼーフェルトを含むオーストリアのチロル地方では、今回のW杯を開催するロシアも合宿した。ドイツ1部リーグのドルトムントは毎年のようにシーズン開幕前の合宿を行い、香川も過去に訪れている。2日から計9日間、ゼーフェルトで合宿を張る日本代表がW杯で好成績を収めれば、キャンプ地として日本での知名度も高まるはずだ。 (垣見洋樹)

中スポ 東京中日スポーツ

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