6月2日

代表 きょう合宿地へ 浅野、井手口が同行

 14日開幕のワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する日本代表はつかの間の休息を終えた1日、千葉県内のホテルに再集合した。西野監督は「また新たな気持ちで来た。みんな体調良く出発できたらいい」と引き締まった表情。事前合宿地のオーストリアのインスブルックに向け、2日に出発する。 

 チームは西野監督の初陣だった5月30日の国際親善試合、ガーナ戦に0−2で敗れ、その後いったん解散した。31日に発表された代表23選手に加え、浅野(ハノーバー)と井手口(クルトゥラル・レオネサ)がバックアップメンバーとして同行することが決まった。

 6月8日にスイスと、12日にパラグアイと強化試合を行い、13日にロシア入りする予定。19日にコロンビアとの1次リーグH組初戦に臨む。西野監督は休養を挟みながらチーム状態を整える意向で、コロンビア戦後には選手たちが家族と触れ合う機会を設ける予定があることも明かした。

◆香川「新たな歴史を」

サッカーW杯ロシア大会の日本代表に選ばれ、取材に応じる香川=東京都内で

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 W杯ロシア大会日本代表の発表から一夜明けた1日、2大会連続で選出された香川真司(ドルトムント)が東京都内で取材に応じ「チーム状況はあるが、立ち向かう準備はできている。日本の新たな歴史を築き上げていければ」とコロンビアとの初戦を19日に控える本大会を見据えた。

 5月30日に行われたガーナとの国際親善試合では後半から出場。無得点に終わり、国内最後の試合で黒星を喫したが「攻撃の幅、質、バランス、距離感、全てにおいて新たな可能性を感じた」と西野監督の下、新たなフォーメーションで一定の手応えを得たという。

 1分け2敗で1次リーグ敗退に終わった前回の大会の苦い思い出の払拭(ふっしょく)へ「どうやったら勝てるんだと日々考えながら、厳しいところに身を置いて成長できた。しっかり準備して、目の前のことに集中したい」と決意を新たにした。

◆長谷部「最高の状態」

サッカーW杯ロシア大会の日本代表に選ばれ、笑顔で取材に応じる長谷部=東京都内で

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 W杯ロシア大会日本代表の長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)が1日、発表後初めて取材に応じ「(出場した過去)2大会よりも心身とも最高の状態で臨める感覚はある。そういう意味では楽しみ」と状態の良さを強調した。

 2010年南アフリカ大会のベスト16、14年ブラジル大会の1次リーグ敗退とW杯の酸いも甘いも味わった。その経験から「世界での自分たちの立ち位置を考えたときに、理想のサッカーを追求して勝てるほど甘くない。相手の長所を消して、短所を突く。今できることをロシアで示したい」と現実的な戦い方でまずは1次リーグ突破を目指す。

 開幕2カ月前に監督が交代する異例の事態となり、不安要素も多い。「3週間を切っているのでチームがぐっとまとまるために、しっかり自分の役割をやっていきたい」と大黒柱としての責任を口にした。

中日新聞 東京新聞

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