6月1日

槙野は妻・高梨とハイタッチ

サッカーW杯ロシア大会の日本代表に選ばれ、抱負を書いた日の丸を背負いポーズをとる槙野智章(左)と遠藤航=埼玉スタジアムで(梅津忠之撮影)

写真

 サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会に臨む日本代表23人が5月31日、日本協会から発表され、関東に本拠地を置く浦和などJ14クラブからもDF槙野智章(31)ら6選手が西野ジャパン入りした。槙野は自宅のテレビで記者会見の様子を見守り、西野監督から名前を呼ばれると、思わず妻で女優の高梨臨(29)とハイタッチして喜びを爆発させた。その他の選手も本拠地スタジアムなどで抱負を語り、鹿島のDF昌子源(25)は「エゴを捨ててチームのために戦う」と意気込んだ。

 8年越しの夢がかなった瞬間、槙野は2月に結婚したばかりの愛妻とともにいた。自宅のテレビで代表メンバー発表を見ていた槙野はその場で、妻で女優の高梨臨とハイタッチを交わしたという。「『おめでとう』って言ってくれて。名前が呼ばれた時は、いろんな思いが込み上げてきました」と笑顔で振り返った。

 10年南アフリカ大会、14年ブラジル大会は代表候補となったが、最終選考で名前が呼ばれなかった。「苦しい時間を過ごしてきた」8年間−。「どうしたら日の丸を背負って戦えるか、すごく自分を責め、考え、時間を割いて努力してきた」と力を込めた。

 2度の落選から学んだことがある。いろんなポジションをこなせるのが武器と考えていたが、そのままではどのポジションも2、3番手の位置から抜け出せない。代表の中で本来のDFとしての地位を確立するために、守備を徹底して磨いた上で積極的に行動を起こしてボールを奪いにいくようにした。

 特色を出したことで、ハリルホジッチ前監督にも「そういうDFはなかなかいない」と認められるようになったという。

 31歳で迎える初舞台。「サッカーは年齢じゃないと思うし、30歳になってからが勝負。一番脂が乗っているし、若い選手の刺激をもらいながら前に進んでいる。結果を残すことが次のステージです」。妻も観戦する予定というロシアのピッチで、その輝きは一段と増すはずだ。 (平野梓)

◆Tシャツの思い出 元浦和の原口も

 原口は、かつてのチームメートだった槙野との選出に感慨深げだった。槙野は、原口がヘルタ(ドイツ)へ移籍する直前の14年6月に「浦和→ドイツ=ロシアW杯」などとプリントされたTシャツをつくり、移籍前ラストゲームで披露。原口は「彼の優しさ。本当に長かったが、Tシャツを一緒に着た2人が選ばれたというのは、積み重ねてきたものが実ったという気持ちがある」と話した。

名古屋戦でゴールを決めた浦和・槙野(左)は、この試合を最後にドイツ1部リーグに挑戦する原口(右)へのメッセージ入りTシャツを披露した=2014年6月1日、埼玉スタジアムで(浅井慶撮影)

写真
中スポ 東京中日スポーツ

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。

速報
ピックアップ
コラム・評論

Search | 検索