6月1日

宇佐美は恩師に成長見せる

W杯のメンバーに選出されマトリョーシカのボードを手に笑顔でポーズをきめる宇佐美貴史=東京都内のホテルで(中西祥子撮影)

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 宇佐美は「ブラジルの悔しさや失望を希望に変えていきたい」と気持ちを引き締めた。家族とともに東京都内に待機して発表を見守っていたが、隣に座っていた妻の蘭さん(26)は夫の選出に思わず涙を流したという。

 プロとしてのキャリアをスタートさせた当時の西野監督とともに初のW杯へと乗り込む。「成長しているはずなので、そういう姿を見せていきたい」と指揮官へのアピールを誓った。

 一時は諦めかけていた舞台だった。今季開幕後にドイツ2部へ移籍を決断したが、シーズン序盤は思うような活躍ができなかった。だが「もう意地やった。W杯に向かっていない自分が許せなかった」と奮起。終盤に4戦連発を達成するなど、結果計8ゴールを挙げて1部昇格及び2部優勝に貢献。その活躍が認められてのうれしい選出となった。

 早くから将来を嘱望された天才肌のドリブラーも26歳。「若い時は自分が結果を出せず勝っても喜び方が分からなかった。でも、まずはチームで勝ちたい。それに尽きる」。希求してきた場所にたどり着いたアタッカーは精神的にも一回り大きくなっていた。 (馬場康平)

中スポ 東京中日スポーツ

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