5月31日

本田、“わが家”のトップ下で輝き取り戻す

前半、ドリブルする本田(川戸賢一撮影)

写真

◇国際親善試合 日本0−2ガーナ

 4年前の王様が、日本の中盤に帰ってきた。本田が「わが家」と言ってはばからないトップ下に宇佐美とともに並び、躍動した。

 試合開始直後から、その存在感に引き寄せられるようにボールが背番号4の足元に集まった。

 最大の見せ場は前半33分。左CKからショートコーナーを使って、宇佐美がゴール前へとボールを上げる。原口が頭でそらすと、ボールは本田の下へ。ワントラップから左足を振ったが、相手GKの左足にセーブされる。天を仰ぎ、声にならない叫び声を上げた。

 「あれは入ったと思った。あれはGKを褒めたい。しかも雨だったので、普通は当たっても入る。GKにインタビューしてほしい。一番ビックリしていると思う」と、本田はこの場面を悔やんだ。

 一方で、0−2の敗戦には「結果は想定外、内容は想定内」と言い、複雑な表情を浮かべてこう続けた。

 「ゼロからのスタート。特に攻撃に関しては良くなる手応えはある。ただ、どれだけ良くしないと勝てないかという議論になる。危機感は当然ある。これでもかというぐらい詰めていかないと」

 本田は、最終メンバー入りについて聞かれると、「当然入ると思っている。そのための準備もしてきた」と言いきった。帰還した王が旗を振り、ロシアで日本をけん引する。 (馬場康平)

中スポ 東京中日スポーツ

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