5月31日

3バックは機能せず

日本−ガーナ 前半、ボールをクリアする長谷部(左から2人目、浅井慶撮影)

写真

◇国際親善試合 日本0−2ガーナ

 西野流3バックに、いきなりの暗雲が立ち込めた。左に槙野、右に吉田、そして中央に主将の長谷部を配置した新布陣。だが、相手の決定機を止めようとして与えたセットプレーからの2失点に沈んだ。

 試合が落ち着かない立ち上がりに足をすくわれた。前半8分、槙野がペナルティーエリアのわずかに外でボアテングを倒し、FKを献上。これを決められて先制点を許し、槙野は「いただけないファウルを個人的にしてしまった」と唇をかんだ。後半6分にも、GK川島が同じボアテングと接触してPKを与えてリードを広げられた。

 長谷部が「試合を通して流れの中でやられることはなかった」と振り返ったが、本大会ではセットプレーの1点が致命傷になりかねない。ファウルを与えて止めざるを得なかったアフリカ勢のスピード、パワーへの対応にも大きな課題を残した。

 西野監督は後半31分に長谷部に代えて井手口を投入すると、4バックの布陣も試した。長谷部も4バックとの併用に触れつつ、「練習では出てこない課題というのが出てきた。時間がない中で合わせていくことが大切だと思う」と3バックの継続に意欲を見せた。日本を救うオプションになりうるかどうか。残された時間はわずかしかない。 (牧原広幸)

中スポ 東京中日スポーツ

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