5月29日

本田、トップ下で生き返る! あすガーナ戦

練習に臨む本田(中央)らサッカー日本代表の選手=千葉県内で(平野皓士朗撮影)

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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会に向け、ガーナとの国際親善試合(30日・日産スタジアム)に臨む日本代表は28日、千葉県内で西野朗監督(63)就任後初めて非公開での練習を行った。前体制のバヒド・ハリルホジッチ前監督(66)時代に右サイドで輝けなかったMF本田圭佑(31)=パチューカ=が、ガーナ戦で新たに取り組む3−6−1の2シャドーに入ることが濃厚。8年前は南アフリカ大会直前にワントップへとコンバートされ、1次リーグ初戦のカメルーン戦でいきなりゴールを決めた。復権のエース本田が、その再現を目指す。

 前体制のハリル時代はベンチを温めることも多かった本田が、不動のレギュラーへと返り咲くために、新たなポジションで一発解答を目指す。

 立ち位置が変わり、景色が変わった。そして、本田の気持ちも“超”前向きに変化し始めている。「(新たな立ち位置は)新鮮ですね。模索中です。どこにスペースが空くとか。景色もあまり見慣れていないので。あえて今は、ネガティブなところは封印するべきやと思う」。常に挑戦者であり続けてきた男は、目の前の壁を何度も乗り越えてきた。困難なほどに燃える。それが本田だ。

 8年前の南アフリカW杯も逆境の中で臨んだ。当時の岡田武史監督は、大会直前にシステムを変更。本田を1トップに起用する奇策で勝負に出た。これが結果的に、奏功。自身2得点1アシストを記録。2度目の16強へとチームをけん引した。

 「結果的に、たまたまビッグゲームで結果を出してきた。運が良かった部分もある。でも、それはずっと求めていたから。そういう結果を出せていたという自負もある」。だからこそ、システムが変わり、ポジションも変わった今回も似た境遇だと言う。

 「前々回に精神的には少し近いですかね。前々回もジタバタしても仕方ない状況だった。今回もちょっと近い。今回も同様に(本大会の)一発目のシュートで決まる気もするし、そういうのを決めないと話にならない」

 逆風吹き荒れる日本代表。追い込まれた時こそ、力を発揮する。ガーナ戦で不安を払拭(ふっしょく)するのは、この男だ。 (馬場康平)

中スポ 東京中日スポーツ

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