5月28日

長谷部、3バックに自信

戦術練習で、パスを出す長谷部(中央)。左は吉田=千葉県内で(北田美和子撮影)

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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会に備え、ガーナとの国際親善試合(30日・日産スタジアム)に臨む日本代表は27日、千葉県内で練習し、主力組は3−6−1の布陣で攻守の連係を確認した。主将を務めるDF長谷部誠(34)=アイントラハト・フランクフルト=は、この日も今季ドイツ杯を制した所属クラブと同じ3バックの中央に入ってプレー。この新布陣の完成は、頼れる主将の手綱さばきに懸かっている。

 練習が途切れる度に、ピッチ内では即席の選手ミーティングが始まる。その中心には、主将の姿があった。新たに取り組む新布陣。中心を担うのは、所属のフランクフルトでも3バックの中央に入る長谷部だ。今季、ドイツでもプレーしたポジションで「どちらかというと(4バックより)慣れている。そんなに難しいトライではない」と頼もしい。ドイツ・カップ決勝では、ボランチと3バックの最終ラインで奮闘し、王者バイエルン・ミュンヘンを封じた。

 「3バックを取り入れているチームは、かなりあるので経験している選手は多い。ただ、全くやったことない選手もいるので、できるだけ話し合いたい」と語る。厳格な指揮官の前体制では好ましく思われていなかった、ピッチ内での選手間のコミュニケーションが活発になっている。

 ラインを上げ、両サイドを押し出して中盤を厚くするのが西野監督の狙いだ。縦に速い攻撃を維持しつつ、パスワークを生かすことを意識する。長谷部の頭の中にあるのは、「中盤に人数を割き、数的優位をつくった崩しを加えたい」という完成形。頼れる主将が、リーダーシップを発揮し、成長速度を上げていく。 

  (馬場康平)

中スポ 東京中日スポーツ

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