5月27日

新布陣を練習 日本代表合宿

ミニゲーム形式の練習で、ボールを追うサッカー日本代表の槙野(左端)と吉田(右端)=千葉県内で

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 ワールドカップ(W杯)ロシア大会に備え、ガーナとの国際親善試合(30日・日産スタジアム)に臨む日本代表は26日に千葉県内で練習し、3−6−1の新布陣を試した。

 全員がそろって初めて戦術的なメニューに取り組み、主力組の3バックの中央は長谷部(アイントラハト・フランクフルト)が務めた。右サイドには原口が入り、トップ下には宇佐美(以上デュッセルドルフ)と本田(パチューカ)が並んだ。ワントップは大迫(ブレーメン)。

 左足首痛で別調整が続いていた岡崎(レスター)も全体練習の大半に参加し、右太もも痛の乾(エイバル)は別メニューだった。

◆3−6−1 厚い中盤試す

 W杯に向けた日本の方向性が、ようやく見え始めた。メンバー全員がそろって実戦モードに入った日本代表は、初めての紅白戦で3バックの新布陣をテスト。練習前のミーティングで西野監督は「ボールを失ったらまずは下がろう」と選手に約束事を徹底した。

 試した布陣は3−6−1。3バックは長谷部を中央に、槙野(浦和)と吉田(サウサンプトン)が左右に並んだ。ハリルホジッチ前監督が採用した4バックに比べ、中盤に厚みを出せる。一方、守備面ではより広い範囲をカバーしなければならず、DF陣の運動量や1対1の能力が求められる。ただ、槙野は「選手の良さを引き出し、点を取るためのシステム」と歓迎した。

 2014年のW杯ブラジル大会で日本代表の指揮を執ったザッケローニ監督も一時挑戦した陣形だが、3バックと中盤の連係が難しく断念した過去がある。未整備の攻撃面を含め、浅野(ハノーバー)は「細かいところはこれから」。30日のガーナ戦までに急ピッチで戦術を浸透させていく。 (荒井隆宏)

中日新聞 東京新聞

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