5月26日

長友、合流初日にポジティブ注入! 監督交代に免疫ある、でもぶれない

代表合宿に合流した(左から)長友、長谷部、酒井宏=千葉県内で(河口貞史撮影)

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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会を前に、ガーナとの国際親善試合(30日)に臨む日本代表は25日、けがで離脱したMF青山(広島)を除く26人が千葉県内の合宿地にそろい、練習には、左足首痛のため宿舎で休養した岡崎(レスター)以外の25人が参加した。DF長友佑都(31)=ガラタサライ=もこの日合流。監督交代が日常茶飯事のイタリアでプレーしていたダイナモは監督交代後のチームの心得を説くなど、チームにポジティブな変化をもたらす。

 W杯本大会2カ月前の電撃の監督交代で緊急事態の日本代表の中に、涼しい顔の男がいた。2010年夏から今年1月までセリエAでプレーしてきた長友だ。

 「僕はインテル(ミラノ)での7年間で14、5人の監督を経験している。1年間でも3、4人の監督が代わったこともある。監督交代には免疫がある。動揺や、不安がないと言えばうそになるけど、自分の気持ちはぶれない。やることは変わらないので」

 サッカー先進国のイタリアでは、監督交代は日常茶飯事。それに振り回されない精神力がそなわっている。自身も、どんなに苦しい時も前を向いてきた。出場機会を求めてトルコ1部のガラタサライに移籍。自身初めてのリーグ優勝を味わったばかりだ。今、最もポジティブなDFは「強いチームはミスが起きてもみんなが堂々としている。ぶれる選手もいない。ネガティブな志向もない。雰囲気もいい。前を常に向ける。ああ勝つチームなんだ、勝てるなと思えた」とトルコでの経験を語ると、こう続けた。

 「うまくいかない時ほど、怖がったり、不安や恐怖は出てくる。でも、そんなの関係ないというぐらいの選手が、ピッチの中に11人いないといけない。そもそもW杯は、もっとプレッシャーがあるわけですから。経験をしてきた選手として伝えられることはある。言葉だけじゃなく、ピッチで伝えたい。背中で見せられる選手になりたい」

 絶好調で絶口調。長友が醸し出す自信と明るい雰囲気こそ、異例の監督交代劇に揺れる日本代表に欠かせない。 (馬場康平)

中スポ 東京中日スポーツ

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