5月24日

西野色ジワリ 速攻一辺倒脱脚へ

原口(左)や武藤(右)ら選手たちの動きを見つめる西野監督=千葉県内で(岩本旭人撮影)

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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会(6月14日開幕)に臨む日本代表の国内合宿3日目は23日、千葉県内で行われ、FW大迫勇也(28)=ブレーメン、武藤嘉紀(25)=マインツ=が3トップのセンターFWに入る攻撃練習が繰り返された。前監督時代は「縦に速く」の一辺倒だったが、この日はトップの選手が中盤のビルドアップにも加わるなど、脱ハリル、西野流の一端が垣間見えた。

◆中盤も果敢に攻撃参加

 前監督時代の攻撃は、相手の最終ラインの背後目がけてボールを集中させる速攻ばかりだったが、西野ジャパンはそこからかじを切った。遅攻とは言えないまでも、前線の選手が一度下がってボールを受けて保持、中盤も“追い越す動き”で攻撃参加するなど、ゴールに向かって複数選手が絡む攻撃が主流になっていくようだ。

 この日のシュート練習は、手倉森誠コーチが主導で熱血指導。それを指揮官は、熱いまなざしで見守った。

 前線任せではなく、中盤の選手がサイドチェンジのボールをきっかけに、ゴールへとなだれ込んでいく形や、前線の選手が中盤まで降りてボールを落として、そこから数本のパスでゴールに迫る形を繰り返し行った。また、両サイドを途中で入れ替えるなど、「ポリバレントな能力を求めたい」という西野流の一端も見えた。

 西野監督は就任会見で「パワーも要求したいが、フィジカル的な要素で戦えない部分もある。別の角度で対応していく」と語った、指揮官の色がにわかに出てきた。 (馬場康平)

中スポ 東京中日スポーツ

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