5月24日

井手口、槙野ら合流 日本代表合宿

合宿に合流し練習で汗を流す井手口(左)=千葉県内で

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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会を前にガーナとの国際親善試合(30日・日産スタジアム)に臨む日本代表は23日、千葉県内で練習し、右太もも痛で宿舎での調整が続いていた乾(エイバル)が参加して別メニューで調整した。井手口(クルトゥラル・レオネサ)や槙野、遠藤(ともに浦和)、東口(G大阪)も合流し、15人が姿を見せた。

 雨が降る中でワントップでの攻撃の形を確認するメニューをこなし、屋外での練習は約1時間で終えた。左足首痛で別調整が続く岡崎(レスター)は全27選手がそろう25日以降の合流を目指す。

◆けがの乾 初練習

 右太もも前を痛めている乾が代表招集後初めて練習に加わり、グラウンド周りを軽く走ったりする別メニューを消化。症状は打撲で出血も少しあるというが「徐々に良くなっている」とはっきりとした口調で話した。

 当初は代表全27人がそろう25日の合流予定を、所属クラブのシーズン終了前に早めて帰国。これまでは治療などに専念していた。30日に迫るガーナ戦について「アピールする場。合わせられるようにやりたい」と意欲を語った。

 左足首痛で同じく別メニュー調整が続く岡崎は「もうちょっとでできる」と明言。早ければ25日にも、全体練習に参加する意思を示した。

◆井手口「復帰」へ闘志

 雨中での練習後、西野監督がこの日から合流した井手口を呼び止めた。「状態を聞かれたぐらい」と井手口は話すが、互いに笑顔を見せながら数分間、会話を交わした。所属先で出場機会を失い、一時は代表を外れた21歳の守備的MFが、新監督に与えられたチャンスをものにしようと意気込んでいる。

 合流初日はランニングやボールを使ったトレーニングで状態回復に努めた。「まずは試合に出られるように練習からアピールしないと」。実戦から遠ざかった遅れを取り戻そうと、ガーナ戦出場に並々ならぬ意欲を示す。

 W杯出場を決めた昨年8月のオーストラリア戦で勝利を決定づける2点目のミドルシュートを決めて脚光を浴びた。しかし1月に移籍したスペイン2部リーグで試合に絡めず、ハリルホジッチ前監督は3月のベルギー遠征に招集しなかった。

 リーグ戦に出場できない間も気持ちを切らさずに練習を続けたといい、「クラブで悔しい思いをいっぱいしてきた分、まずはそれを晴らしたい。これからが勝負」。再び代表の主力に返り咲けるかどうかは、この1週間にかかっている。 

  (浅井俊典)

中日新聞 東京新聞

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