5月23日

西野流の反デュエル 細かいパス練習1時間半

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会(6月14日開幕)に臨む日本代表の国内合宿2日目が22日、千葉県内で行われ、MF本田圭佑(31)=パチューカ=ら10人が細かいパス練習など約1時間半汗を流した。デュエル(決闘)を強調したバヒド・ハリルホジッチ前監督(66)の時から一転、西野朗監督(63)は複数人が絡むパス練習を多く実施。西野流の「日本人選手たちのDNA」を生かした改革が始まった。

 西野改革の第一歩は狭いスペースでのパス交換だった。初日に引き続き手倉森コーチが主導、6対3のパス練習では複数人が絡み合う場面も目立った。ハリル前監督はデュエル(1対1)を重視。激しい肉弾戦が繰り広げられた前体制とは異なる光景が広がった。

 新監督は就任会見で「日本人選手のDNAでやれる部分はもっとある」と話した。ハリルジャパンではロングボールを使った攻撃が主流だった。しかし、この日の練習では日本の特長である細かいパス回しを味付け。激しさよりも、素早い判断と技術が求められた。

 宇佐美は「ボールを使うトレーニングが多い。素で走るよりはボールを使った中で上げていく方が選手としてはうれしい」と歓迎した。また、浅野は「技術的なところであったり、細かくパスをつなぐ練習も考えて見ると、そういうサッカーを目指している可能性もある」と語った。スタッフを含め、オールジャパン体制で臨む西野ジャパン。「意思疎通がしやすい」「楽しい」との声が上がるなど、上々な滑り出しとなった。 (占部哲也)

中スポ 東京中日スポーツ

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