5月19日

西野ジャパン 本田、岡崎、香川入った

ガーナ戦のメンバーについて記者の質問に答えるサッカー日本代表の西野監督(中央)。左は関塚技術委員長。右は田嶋会長=東京都内ホテルで(武藤健一撮影)

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 日本サッカー協会は18日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会に向けたガーナ代表との国際親善試合(30日・日産ス)に臨む日本代表メンバー27人を発表した。西野朗新監督(63)にとって初の国際Aマッチで、FW本田圭佑(31)=パチューカ、香川真司(29)=ドルトムント、岡崎慎司(32)=レスター=の“ビッグ3”が第一関門を突破した。ポリバレント(万能性)を重視、一芸系のFW中島翔哉(23)=ポルティモネンセ=らが外れた。21日の国内合宿から「最高の化学反応が起こるグループ」(西野監督)を探す。本大会メンバー23人は31日に発表される。

 西野監督のキーワードは「ポリバレント(万能性)」だった。リリースにはGK(3人)、DF(8人)、MF(12人)、FW(4人)とポジションの横に27人の名前が記載された。しかし、新指揮官は異例の要望をした。

 「私がリストを作った段階ではポジションを載せていません。差し替えてもらえるならば、GK以外のポジションは外してほしいな」

 司会の広報も急きょ「こちらのミスです」と謝る場面も。実質、中盤から前線の配置はまだ揺れている。監督就任会見で「最高の化学反応が起こるグループ」を掲げており、21日の国内合宿から「選手の掛け合わせ、ベストだと思う組み合わせ」と探すことになる。

 ビッグスリーの本田、岡崎を「欠かせない」と言い、けが明けの香川については「最終的な状態を確認したい。替えの効かないプレースタイルを持っている選手」と期待を寄せた。一方でポルトガル1部リーグで10得点12アシストの中島については「ポリバレントではなかった」と選外とした理由を語った。

 ポリバレントは化学用語で「原子がほかの原子と結合してさまざまな機能を持つこと」を意味する。多機能、多様、汎用(はんよう)性。西野ジャパンでは個と個の掛け算、相乗効果を最大の武器にする狙いだ。選考の第一段階は終了。国内合宿の“実験”で「最高の化学反応」を見つけだし、W杯メンバー23人まで絞り込む。 (占部哲也)

中スポ 東京中日スポーツ

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