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能登半島地震特集

被災地に元気広がれ

輪島塗の漆器などをそろえた「復興祈念総ざらえ市」=輪島市の稲忠漆芸会館で

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チョイ傷漆器 格安

輪島の業者『総ざらえ市』

 輪島市の輪島塗製造販売大手・稲忠漆芸堂(稲垣充治社長)は二十八日から、同市塚田町の稲忠漆芸会館の特設会場で、能登半島地震により少し傷ができた漆器などを三−六割引きの格安価格で販売する「復興祈念総ざらえ市」を始めた。地震で土蔵半壊などの被害を受けた市内の同業五社に呼び掛け、実現した。五月十四日まで。

 輪島塗のテーブル、おわん、重箱、ついたてなど約千点を展示。初日は、台湾からツアーで訪れている団体客約百六十人が訪れた。

 同社は「傷といってもほとんど目立たない。さらに、無傷の在庫品も多く並んでおり、お買い得の商品がいっぱい。輪島が元気にあるためにも、たくさんの人に来てほしい」と、話している。 (石本光)

 稲忠漆芸堂以外の出品業者は次の通り。

 うるし工芸なかたに、川崎漆器店、天野屋漆器店、日南彩漆堂、ふたい漆器店

沼津市長の激励メッセージを伝達する日本沼津災害救援ボランティアの会の一行=輪島市役所で

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沼津市長から激励文

輪島市役所 NPO訪問し伝える

 静岡県沼津市の民間非営利団体(NPO)・日本沼津災害救援ボランティアの会の稲木寛男理事長らが二十八日、能登半島地震で被害を受けた輪島市を訪れ、斎藤衛沼津市長の激励メッセージを伝えた。同会の代表らは地震発生直後に、義援金とメッセージを書いた特産のミカンを輪島市に届けており、今回は二回目の訪問。

 一行は、中学生から大学生までの若者を含めた十八人。この日早朝にマイクロバスで輪島入りし、同市門前町の避難所を訪れ、激励メッセージを書いた特産のミカンをプレゼントしたり、子どもたちとゲームを楽しんだりボランティア活動を繰り広げた。

 同市役所も訪問し、嘉地和春総務課長から地震発生後の住民の安否確認作業などの説明を聞いた。嘉地課長は「能登半島地震では、全国からのボランティア、特に新潟県中越地震を体験した長岡市、小千谷市に世話になった。沼津の皆さんのミカンにも本当に励まされた」と礼を述べた。

 一行は二十九日に沼津市に帰る。 (石本光)

風評負けぬ 特産PR

近江町市場で1日 珠洲市がキャンペーン

 能登半島地震の風評被害を一掃しようと珠洲市観光交流課は5月1日、金沢市の近江町市場商店街で復興キャンペーンを実施する。

 午後1時半から、「がんばる珠洲」キャンペーン看板を掲示し、自然塩や乾燥ワカメ、けいそう土こんろ、珠洲焼などの特産品を販売。パンフレットを配布して珠洲観光を呼びかける。 (近江士郎)

 

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