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能登半島地震特集

能登へ『いらっしゃい』 被災地に元気ドンドン 

能登半島地震復興キャンペーン第1弾として演じられた「名舟の御陣乗太鼓」=28日夜、石川県輪島市文化会館で

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地元で実演 御陣乗太鼓

 能登半島地震からの復興キャンペーン第一弾として、全国に知られる石川県輪島市の「名舟の御陣乗太鼓」(県無形文化財指定)無料実演のオープニングイベントが二十八日夜、同市文化会館大ホールで開かれた。市観光協会の主催で、輪島観光の誘客対策の一環。これから十一月二十四日までの間、土、日を中心に、夏の観光シーズンには毎晩演じられる。

 舞台で、梶文秋市長が「能登は元気だという宣言を輪島から全国に発信しようと」とあいさつ。この後、夜叉(やしゃ)や女幽霊など妖気漂う奇面をかぶった打ち手たちが次々と舞台に登場。独特のうなり声を発し、髪を振り乱しながら迫力満点の太鼓の音を館内に響き渡らせた。

 また、市内の日本航空学園のダンスや同市門前町の「能登麦屋節」の歌と踊りも披露された。

 (輪島通信局・石本光)

東京では『鉄人』一役

“道場料理”でおもてなし

 能登半島地震で被災した石川県の谷本正憲知事ら二十人は二十八日、東京都新宿区の新宿駅前で、能登の温泉街に首都圏の観光客を呼び込もうとキャンペーンを実施した。日本料理人の道場六三郎さん(76)=同県加賀市出身=も参加し「能登の食材を使った“道場料理”を作るので、温泉街に来てほしい」とPRに一役買った。

 能登には加賀屋(七尾市)など全国屈指の温泉旅館が多いが、地震発生後は八万人が宿泊をキャンセルするなど、観光産業は大打撃を受けている。

 谷本知事が「温泉街は完全に復興した。被災地を元気づけるため、泊まりに来てほしい」と呼び掛けると、道場さんも「能登の食材は日本一。伝統的な祭りも多い。美人も多い」と訴えた。

 地元に古くから伝わる「御陣乗太鼓」も披露され、力強いバチさばきに通行人は足を止めていた。都内に住む二十代のカップルは「料理がおいしいなら、行ってみようかな」と話していた。

 道場さんはキャンペーン後「能登の料理人と相談して、地元食材をふんだんに使った道場料理を考える。楽しみにしていてくださいよ」と腕まくりして見せた。

 (中部報道部・城島建治)

 

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